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区議会での発言

平成25年3月25日に行われた 予算特別委員会で、自民党の総括質問を行った際の会議議事録を掲載しています。議会での発言は中央区議会のホームページから検索できますので、質問者「押田まり子」で検索してみてください。

○押田委員
  安心いたしました。
 それで、よく区長さんの所信表明もそうでしたし、さまざまなところのお話で皆さんおっしゃるんですが、京大の山中教授のお話を取り上げられた上で、中央区に育った子供が世界に羽ばたく人材となり、教育立国を象徴する日が来ることを願わずにはいられませんということを話されていらっしゃいます。そのためには学校施設の整備とともに、教育内容の充実が大切になってくると思っています。
 教育の基本は昔から、読み、書き、そろばん、我が会派の中にも教育はこれに尽きるとおっしゃっている方もいらっしゃいますが、世の中が変わっても必ず必要とされるもの、同時にこれからの時代・社会を見据えて必要とされるものがあると思います。全ての学問の基礎となるものをしっかり身につけさせた上で、次世代を担う子供たちにさらにどのような力をつけさせていきたいと考えておられるのか。さらに本区の特色ある教育、学校づくりはどのような方向を目指していこうと思っておられるのか。中央区が目指している教育の方向性について、お考えを伺わせていただきたいと思います。

○齊藤教育長
  委員から御指摘がございましたように、まず教育では基礎・基本が肝要であると考えておりまして、これはいつの時代も変わらないのかなと。あわせて、やはり時代の要請に合った教育というのは常々考えて対応していかなければいけないと思っております。
 その中で、これからきちんと教育委員会が取り組みたいという1つには、国際理解教育というものがございます。国際理解教育という中身については、具体的な検討はこれからでございますけれども、私自身はやはりまず、その子供といいますか、児童・生徒がきちんと自分を持つことが大事かなと考えておりまして、それは日本の伝統とか文化を理解したり、それから郷土について理解をする。できればこれを体現していくというようなことによって、本人の個のアイデンティティーがしっかりしていって、まず自分ができて、伝えるものだとか、あるいは、自分が知りたいこと等がしっかりわかってくるんじゃないかなと。このこと自体は今問題になっている自己肯定感にもつながるものだと思っております。ですから、国際理解教育と言いながら、まずは個をしっかりしていくという教育、日本伝統文化を理解しながらしっかりしていくという教育が必要かと思っております。
 あわせて、今日的にはやはりグローバル化というのが大変大きな流れになっておりまして、国内にいようが、国外に出ようが、やはりそういう国際社会に触れるという部分が非常に多くなっておりますから、これに対する対応もしていく必要がある。
 ただ、いわゆる言葉のコミュニケーションということではなくて、基本的なコミュニケーション能力を高めていく必要がある。そのためには、先ほど申し上げました個の力、自分というものの問題と、それから相手方に対する理解だとか、包容力といいますか、相手方が違うということを認識しながら、相手方を理解していったり受け入れていくという大きな力が必要になってくると思います。
 これは、外国の伝統文化と日本の伝統文化とは違いますので、必ずしも一致したり、全部同じだとか、あるいは理解して受け入れられるものではないと思います。ただ、そういうものを共存させていく必要がありますので、この辺を全体として理解をし、一緒にやっていくという力をつける必要があると思います。
 そのためには、そのツールとして、やはり言語の違いというのは大事ですので、外国語の教育というのが必要になってきて、やはり使える外国語、コミュニケーションにつながる外国語の取り組みというのは、非常に大事だと思っております。そういう子供たちが親になったときに、自分の子供を育てるときに、そういう国際感覚を持った育て方、日本の文化を大事にしながら他人を受容していくというようなことに取り組んでもらえるような教育を、これからしていきたいと思っております。

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