区議会での発言

平成25年3月25日に行われた 予算特別委員会で、自民党の総括質問を行った際の会議議事録を掲載しています。議会での発言は中央区議会のホームページから検索できますので、質問者「押田まり子」で検索してみてください。

○押田委員
 なぜ、あえて私がこんなにしつこく説明責任とか説明と言うかというと、議会も同じように説明責任を負うんですよ、いろいろなことに対して。ですから、施策の事実関係のところにおいては、議会も行政もどこを切っても金太郎あめのように同じような説明ができなければいけないと私は思っています。
 そのためには、説明者側が施策を十分に理解して共通の認識を持つことが第一番だと思っていますので、これからもそういう努力をお互いにしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 では次に、いつの時代においても次世代を担う子供さんたちの教育、これは非常に大事なものだと思っています。私は、そういう意味では、教育費のところでさまざまな部分について質問させていただいてきました。
 これはゆっくり聞いていただかないとわかりにくいかもしれない。本区の教育委員会では、子供たちが心身ともに健康で勤労と責任を重んじ、広く国際社会において信頼と尊敬を得られる人間性豊かな人として成長することを目指して教育行政を進める。言っているうちに初めのほうを忘れてきちゃったり、それから、これが全部できたらすばらしい人間ができ上がるんだろうなと思いながら、これを申し上げているんですが、でも、これは目標値ですから、高く置いたほうがいいと思っています。これらの目標をきちんと達成していくためには、良好な教育環境というのをやはり整えていくことはとても大事だなと思います。もとより、教育というのは人から人に施すことですから、人材が何より一番大事だというのは言うまでもないことなんですよね。心に響く恩師からの教えや言葉が、その人の人間形成に非常に大きな影響を与えることというのも少なくありません。
 私は、自分の物差ししか持っていませんから、自分の話になって恐縮なんですが、小学校のときに図工という時間がありました。それでは絵の具を使ったりクレヨンを使ったり、たまには粘土を使ってぐしゃぐしゃになったり、手が汚れたりするからみんなギャーギャー騒ぐんですね。そのときに先生がおっしゃったのが、手は汚れても洗えば落ちるでしょうと。だから汚いところにでも平気で手を入れる人間になりなさいとおっしゃった。これは今でもなかなかできません。でも、自分の中で非常に心に残っている言葉の1つなんですよ。
 学校を選ぶときに、ソフトの部分、本当にその学校の学問であるとか、先生であるとか、そういう部分が選ぶときの一番最初の要素になると思います。だけど、もう1つの要素というのは、学校の教育環境、建物や設備などハードの整備、これも今は選ぶときの重要なポイントになってきていると思います。
 ハード整備ということでいえば、中央小学校、明石小学校、明正小学校、この改築は教育の充実に直結するもので、大いに評価できるものだと思っています。でも、ここに至るまでは本当に多くの反対とか、さまざまな提案があったり、紆余曲折の中で関係者の大きな御努力のもとにこれができ上がったというのも承知をしています。既に完成した2校は、子供さんや親御さんだけでなくて、地域の人にも大変喜ばれているんです。長くその地域の核になる建物だと思っています。前の2校を見ていますから、明正小学校も、児童館の併設も含めて、一日も早くでき上がってくればいいなというのは、これはまちを挙げての希望なんです。
 本区でも、少し前まではお休みのときでも、子供さんの声というのはまちの中で聞こえなかったんです。公園はというと、お散歩をしている人やお昼休みのOLさんたちの休み場でしかなかった。だけども、今では大勢の子供さんたちの声が聞こえたり、元気な姿が見えたり、今後もふえていく可能性がとても高いわけですから、そのためには教育委員会で教育環境の整備に関する基礎調査を行って、5校の増改築が基本計画2013で事業化されています。物事をやろうとする場合、よしとする意見と悪いという意見は必ず出てきます。しかし、教育環境の整備というのは、やはり将来を担う子供さんたちのものですから、何より優先されるべきだなと私は思っています。
 本委員会の歳入審査の中で、施設整備改修経費が今後10年間で500億円、ここ5年間がピークで400億円という話も出ていました。基金の繰り入れとか起債など、いろいろな手法を駆使してやらねばならないことはやるという考え方は、とても大事だと思っています。これからも多くの問題を抱えながらも解決をして、これらのことをきちんと実施していらっしゃるという決意をまずお聞かせいただきたいと思います。

○齊藤教育長
 教育の中央区を標榜している本区といたしましては、やはり子供たちの教育環境をきちんと維持・向上させていくというのは、大変重要だと思っておりますし、必須の条件だと思っております。
 学校の増改築が、これからまた5校始まるわけですけれども、いずれも地域によってはそれぞれ工事を当然伴いますので、問題が生じる余地というのはあると思っております。委員からも御指摘がありましたが、やはり優先順位とか必要性について、きちんと御理解をできるだけいただくという努力はいたしますが、やはりスケジュール感を持って、きちんと学校の増改築について進めながら、子供たちの教育環境を守って確保していくということを至上命題として取り組んでまいりたいと思っております。

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