区議会での発言

平成25年3月25日に行われた 予算特別委員会で、自民党の総括質問を行った際の会議議事録を掲載しています。議会での発言は中央区議会のホームページから検索できますので、質問者「押田まり子」で検索してみてください。

○押田委員
 今、企画財政課長から、転ばぬ先のつえというお話があって、とても大事なことだと思うんです。
 区民の方も私も含めてそうなんですが、中央区はサービスもいいし、お金持ちだよ、大丈夫だよという意識が、どこかにあるんですよ。今、必要なのは、大変ですよ、財政が厳しいですよということよりもむしろ、ここまでサービスをしてきたけれども、長く続けるためには皆さんも少しずつ我慢して、みんなで協力してやっていきましょうねというようなアピールをしていくこと。そうでないと、財政の難しい問題をいろいろ説明しても、区民の方はなかなかわからない部分が多いので、その辺のところも行政の方はわかりやすく、今おっしゃったように、中央区の現状を説明していってあげてほしいなと思います。
 いろいろ価値観が多様化してくると、区民のニーズを全部行政がサービスで賄っていくというのはなかなか難しくなってくると思うんですよ。そこで説明責任も考えてお尋ねしたいのは、民間のセクターが、ニーズが多様化してくると成長してくるんですよね。それで、いろいろそういうサービスを行ってくるようになります。その中で、区は何をしたいかという軸だけはしっかり持たなければいけないと思う。だけど、民間でできるサービスは、ある意味民間に任せたり協働を進めたりするということも大事な時期に来ているんではないかなと思います。集中的に施設整備が進んできていますけれども、施設の運営についても、余り財政的に負担がかからない、そしてサービスもちゃんと受けられるというのであれば、指定管理者なんかの民間活力を導入していくことも必要になってくるんではないかと思います。これから多くの施設が、例えば新しい本の森ちゅうおうとか、観光拠点とかいろいろできてきますけれども、そういうものに対して、こういうサービスとかいろいろな運営方法をどのように考えていらっしゃるのかと伺いたいのが1つと、指定管理者についても、やはり十分に説明をしてあげなければいけないと思うんです。
 1つの例として、身近にあるから申し上げるんです。新川児童館に指定管理者を入れますよという話がありました。そのときに、ありがたいことに、区民の方は、行政がやる直営だったら絶対に信用はできるんだと、だけど、余り自分たちの身近に感じられなかった指定管理者になったときに、本当にこれは大丈夫なのという心配がすごく多く出てきたんです。でも、丁寧に説明してくださったので今では子供たちのためにいいサービスが受けられるんだねと多くの理解を得られるようになってきています。
 ただ、気持ちとしてはわかるんだけれども、この説明の仕方が、初めのうちはメリットばかりが多く目立ってしまった。それで、逆に言うと、不安になってしまったところがあるんです。だから、住民の方からは、経費も安くなるんでしょう、そういうこともはっきり言ってもらったほうがわかりやすいよなんていう声も出てきました。ですから、指定管理者になったときに、こういうサービスは非常に大きくありますよと、だけど、今までとちょっとこういう違うところもありますよと、正しく、それから丁寧な説明をしていただくということが、住民の理解を得る1つだと思うんです。
 いいことの説明というのはゆっくりでもいいんですよ、別に。皆さんが喜ぶ説明というのはね。だけど、我慢してもらったり、ちょっと皆さんに、これは酷かなという説明は、なるべく早くきちんとしてあげることが必要だと私は思っています。私は自分がそうだからよくわかるんですが、言いにくいこと、悪いことを言う場合は、なるべく後にずらしたい、できればぼやかしちゃいたいと、そういう気持ちがあるんですね。ですから、それをなるべくないようには努力をしています。ですから、指定管理者や何かの問題も、区民の方に行政が言いにくいことを説明なさる場合、基本的にどう考えてこれからもやっていかれるのか、お考えを伺わせていただきたいと思います。

○長嶋総務課長
 まず、指定管理者とか、いろいろな行政サービス、さまざまな手法がございます。それについて、当然メリット、それからデメリット、我々どもといたしましては、メリットが大きいから導入するというところは当然あるわけでございますけれども、そういったものも含めて、きちんと説明するというのは当然のことだろうと思います。
 そういった意味で、先ほど委員が児童館の例を挙げられましたけれども、児童館自体はなかなか民間ではやっていないような施設ですので、やはり御理解という面では、もっときちんとといいますか、丁寧に説明しなければいけなかったのかと。ただ、実際問題としては、例えば区民健康村ですとか、あるいは特養ですとか、民間施設が既にあるようなものがございます。そういったものにつきましては、当然、民間のノウハウというのも民間の中で蓄積されているという形になってございますので、そういった意味では、比較的御理解をいただきやすいのかなと思っております。
 今回も本の森ちゅうおうですとか、あるいは観光拠点、さまざまな施設ができてくるわけでございますけれども、それらにつきましては、やはり基本的に民間の非常に有意義なノウハウですとか、また同時に、例えば人のフレキシブルな勤務体制ですとか、そういった民間のメリットというのをしっかり確保した上で、行政サービスというのも、それは基本協定書の中でしっかりと私どもとしては押さえていきたいと考えてございます。そういったものを含めて、指定管理者の利用と、それからあと経費の削減というのは当然ございます。それも含めて、厳しい財政状況もございますので、そういった中できちんと施設の管理運営につきましても効率化を図ってまいりたいと考えてございます。以上です。

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