区議会での発言

平成25年3月25日に行われた 予算特別委員会で、自民党の総括質問を行った際の会議議事録を掲載しています。議会での発言は中央区議会のホームページから検索できますので、質問者「押田まり子」で検索してみてください。

○押田委員
 今いろいろ丁寧に説明をしていらっしゃるということ、よく理解するんですけれども、私がさっき話を出した高齢者クラブではないんですけれども、さまざまなそういう団体はいっぱいあると思うんですね。例えば高齢者だったら、シニアセンターもあるし、いろいろな部署、そういう部署で、どういうわけでこうなったかということを聞かれてもきちんと説明ができる、ある意味では説明してさしあげる。特に我慢していただくことが多いので、そのぐらいきめ細かな配慮をお願いしたいと思っています。
 事業の見直しの説明について、もうちょっと伺いたいんですが、区は今後2カ年の重点取り組み指針によって、今までの事業のさらなる点検や、使用料のあり方などにも踏み込んで検証を行うということですが、単に結論を皆さんに知らせるということだけではなくて、ステップをきちんと踏んで理解を求めていくことが大事だと思っています。
 区は、この指針の中で示している行政評価と使用料の見直しについて、対象となる事業の選定の考え方、優先順位なども考えた上で、議会や区民への説明などについて今はどう考えていらっしゃるんでしょうか。全ての事業を点検するということは大事だから、理解はするんですが、しかしともすると、区民の方には点検イコール見直しとか廃止ととられてしまうことが多いので、十分に注意をされながら進めていただきたいと思っています。
 さらに、この取り組み指針では、削減の目標は定めるつもりでいらっしゃるのかどうか。厳しい財政状況は、区民にどのように周知していらっしゃるのか、アピールしていらっしゃるのかもあわせてお聞かせください。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、私からは、重点取り組み指針の今後のプロセスということで御説明させていただきたいと思います。
 現在、重点取り組み指針に基づきまして、2カ年で重点的に評価すべき事業を選定するということに向けての点検作業を行ってございます。またあわせて、施設使用料や各種サービスの利用料など、受益者負担全般についても現状を調査しているという段階でございます。
 今後、具体的な評価、検討作業を進めてまいりますけれども、その過程におきましては、区議会にも評価対象等を御報告したいと考えてございます。その後、全庁を挙げた議論を経まして、見直しの可否をするかどうか、廃止、縮小、充実といった方向性などを評価結果としてまとめまして、決算と同時期に区議会に御報告した上で、区民の御意見も踏まえながら、最終的な結論を次年度の予算に反映していきたいという流れで考えてございます。
 なお、行政評価イコール見直しととられることもあるわけでございますけれども、必ずしも行政評価は事業の見直しや効率化を検討するというばかりではなくて、事業の有効性を確認するという意義もあると考えてございます。その結果として、事業を縮小、再構築する場合でありますとか、使用料等の引き上げを行うといった際には、さまざまな機会を捉えまして区民への十分、かつ丁寧な説明に努めていきたいと考えております。私からは以上です。

○黒川企画財政課長
 削減の目標でありますとか、厳しい財政状況のアピールについてというお尋ねでございます。
 さきの副参事の答弁にもございましたけれども、今回の重点の取り組み指針、この目的といたしましては、あくまでも今後のあらゆる世代の区民の方々が暮らし続けられるまちづくりといったところを目標といたしまして、その上で中・長期的な財政の均衡を保っていくためには、健全財政の維持に向けてやはり先手をどんどん打って、考えていかなければいけないだろうと、こういった視点で取り組んでいるものでございます。したがいまして、現時点では、必ずしも数十億円とか、こういった削減の目標がありきといった形では今のところ考えてございません。
 今、一部の区におきましては、数年先にはこの基金が確実になくなってしまうといったような状況に陥ってから、さまざま大幅な削減目標を立てまして、区によりましては数十億円ですとか、数カ年にわたりまして百数十億円といった削減目標を掲げて、かなり広範囲、区民の方々への影響も避けられないような見直しをしているといった事例も見られるところでございます。
 本区といたしましては、そういった事態に今後陥らないようにということで、転ばぬ先のつえといいますか、そういった取り組みをこれからやはり地道に進めていく必要があるだろうという認識でございます。
 今後とも区民、また地域の皆様に真に必要なサービスといったものを、この限られております財源をいかに配分していくかという観点で不断の検証に努めてまいりたいと考えてございます。
 また、厳しい財政状況ということでございますけれども、本区におきましては、毎年度、財政白書等々といった形で決算の状況を取りまとめ、また、企画部副参事の答弁でもございましたが、今後この行政評価のプロセスの透明化といった部分も含めて、区政のマネジメントシステム全体を区民の皆様にわかりやすく説明し、区の現状等の御理解を得ていきたいと考えてございます。以上でございます。

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